今回はうさぎの出張ではなく、ちょっと遠いところに 「おつかい」 に行った知り合いのことです。
今回はいつもの2倍ほど全く仕事に関係が無いです。でも読んでいただきたいブログ?もうブログではない内容になってしまっています。
思い入れ満載です。
仕事とは関係が無いです。ちなみにちゃんと読んだら2時間以上かかります。


いままでのこんな事もシリーズと、はやぶさ君がなぜか好評なのでまとめてみました。
なんで好評かがよくわからないですが・・・・。どうも納税通知やEZフィーダー関係や請求書発送などには全く関係ない方に好評なようです。
ありがとうございます。お仕事に全く関係ない方にもどしどし見ていただきたいです。

うさぎは史上初のサンプルリターン計画のラストはやぶさ帰還に真剣勝負でした・・・・。
ワールドカップの時には裏番組で・・・・、一人で本当に燃えました。萌えではありません。今回は燃えで合っています。

帰還時の映像 
http://www.youtube.com/watch?v=9jG6DV6qcpU&feature=related
熱く激しく燃えています。カプセルが放出されているのも画像から見て取れます。

このとき、はやぶさ君は最後のミッションを与えられていました。
それはカプセルを射出した後その衝撃で、はやぶさは姿勢を乱してしまうが、地球に向いている瞬間があるのでその一瞬で最後に地球の映像を撮るというものでした。
練習なしのぶっつけ本番、操作は4年半ぶり、しかも姿勢制御可能なリアクションホイールは1台での撮影です。
参考文献
http://www.isas.ac.jp/j/topics/topics/2010/0618_3.shtml





写真の下の1/4がとぎれて画像が無いですが、これははやぶさ君がここで燃え尽きてしまったのです。最後のミッションもギリギリで達成したのです。
泣かせるのは最後の公式任務のカプセル射出後に 「最後、燃え尽きる前に、はやぶさ君に地球を一目見せたかった・・・」 というはやぶさ君のためのミッションです。
宇宙をめざす科学者はロマンチストでもなければならないのです・・。

はやぶさは当初計画ではサンプルリターンではなく、小惑星へのランデブーミッションでした。
それが他国の宇宙開発事情から小惑星に着陸してサンプルを地球に持ち帰る、しかもM-Vロケットで打ち上がる重量で探査機を作る必要がある、という世界的にも前例がないことへの挑戦というように変化していきました。
燃焼という工程がないイオンエンジンの運用、イオンエンジンによる地球スイングバイ、地球と月以外の天体からの離陸、など全てが初めての挑戦で成功しています。イオンエンジンの推力はたったの2グラム程度しか無いのです。

はやぶさは大成功に終わっています。サンプルが有ってもなくても。
でもその成功は
http://www.isas.jaxa.jp/j/mailmaga/backnumber/2005/back069.shtml の
★01:「はやぶさ」は一日して成らず・・・・にも書いてある通り、
火星探査機 「のぞみ」です。「のぞみ」は残念ながら火星軌道投入できず、科学観測の 点ではほとんど成果を上げられなかったのですが、技術開発、工学研究の面 では多大なる貢献をしています。
と書いてあります。失敗が有ったからこその姿勢制御技術だったと言うことがわかります。

そもそもサンプルリターンって?って話ですが、これができれば
「イトカワという小惑星がどうやってできたのか?」
「地球はどんな物質から作られたのか?」
「小惑星はどうして惑星になれなかったのか?」

といった数々の疑問に対して、いままでよりもはるかに詳しい答えが出てくるはずです。と書いてあります。
参考文献 
http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_025.html

またはやぶさってなんでそんな名前なの?ですが、
はやぶさは、上空から一瞬で狙った獲物を捕らえる・・・、から来ているようです。サンプルリターンの実験の映像をみると一瞬過ぎて実物のはやぶさより速い!!
画像探せませんでした。JAXAのどこかにあったと思うのですが・・・・・、いろいろ見過ぎてどこにあったかわかりませんでした。すみません・・・。
このミッションは 「はじめてのおつかい」 とも言われています。ちょっとソコまでサンプル採ってきて~、と言うことからです。

日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「ITOKAWA(イトカワ)」と名付けられた小惑星ですが、JAXAの中ではこんな風にかわいく取り扱われました。



参考文献
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.303/hayabusa_result-2.html
にもあるように・・・・、誰からともなく「まるでラッコみたい」と言うようになった。言われてみると、そう見え始めるから不思議なものだ。図2に、イトカワをラッコに見立てた様子を示す。私たちも観測しているときに「ラッコの頭のところ」とか「ラッコのおなかの辺り」などという表現でイトカワ上の場所を示すようになった。
とあります。

何度と通信途絶となるが軌跡の復活をしていたが絶体絶命、2005年11月からの通信途絶はほぼ3ヶ月にわたりました。
はやぶさ君はもともと自分で状況を判断して行動するという自律行動で動くように作られていました。これはラジコンのように操作しようにも往復で40分以上通信時間が必要なので不可能でした。
自分で考えて自分で行動する必要があったのです。これが 「はじめてのおつかい」 と言われている理由です。
今回の通信途絶ははやぶさ君が自ら復活したものでした。
1/23に1bit通信を開始し、2月には8bps、3月には32bps、と復活するので4月1日のエイプリルフールには 「はやぶさ君はついに知能を獲得したか?」 という話も出たほどでした。
参考文献
http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter09/06/13.shtml

この後さらにエンジン停止、推力不足で帰還は不可能などのトラブルを乗り越えはやぶさ君は帰ってきました。
新たな文献を見つけたり、新たな発見や、プロジェクトに参加した人たちのコメントなどをみると本当にすばらしいミッションだったと思います。

ここから以下は是非全てを見ていただきたいと思います。はやぶさ君の軌跡です。
http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw前編
http://www.youtube.com/watch?v=EuXuZLq5fVY後編

はやぶさ君がアニメ化しています。画面に字幕(コメント)が出てきます。これは全て停止して読んでいただきたい。また、さだまさしさんの原曲が替え歌になっています。見て、読んで、歌を聴く・・・。従って3回は必要です。
http://www.youtube.com/watch?v=o27l4aIz_m0&feature=related前編

http://www.youtube.com/watch?v=G6Xav-tD8SY&feature=related後編 最後に初めてのおつかいの距離がどの程度のものかわかります。

日本ではワールドカップ一色でしたが、うさぎと同じような人も沢山いました。
http://www.youtube.com/watch?v=mnLMw0KzHX4&feature=channel
突入の映像を撮影するために空中撮影機を出動させてました。
その映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=jEyQDwAUfRQ&feature=related


はやぶさ君はずっと「今週のはやぶさ君」というページで情報を発信していました。最後のコメントは
2010年6月13日19時51分(日本時間)に「はやぶさ」は無事カプセルを分離し、同日22時51分頃には大気圏に突入しました。我々にカプセルを託した、はやぶさ君は、美しい流れ星になりました。
参考文献
http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/weekly.shtml


おまけです。
正真正銘 「こんなこともあろうかと」 です。
http://www.youtube.com/watch?v=6kZbeAK-vBE




予定6億キロが最終的には60億キロという長大なおつかいでした。
おかえりなさい。ほんとうにお疲れ様でした。








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