更新日:2014,11,11,Tuesday 更新者:ezawa
「2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は、マツダのデミオが受賞しました。
個人的にもマツダ デミオ ディーゼルは今乗ってみたい車第1位です。
車に乗る、というよりは体験したいエンジンです。
最近の周辺でもエコカーに乗り換えるという人が多くなっています。
ただマツダSKYACTIVEは大手自動車メーカーとは全く違ったアプローチでエコに取り組んでいます。
ここでマツダSKYACTIVEの技術的な事を書き始めると膨大な記事になってしまいますのでやめます。
マツダは西ドイツバンケル博士とNSUtが開発したバンケルロータリーを1961年に技術提携し開発をスタートさせました。
ロータリーエンジンはローターとローターハウジングと中心がずれた位置のエキセントリックシャフトで構成されています。
ローターが回転することでハウジング内のエキセントリックシャフトを回す独創的な構造です。
吸気、圧縮、燃焼、排気の行程をローターの回転運動で行っています。
レシプロエンジンの場合は、同じ4行程を往復運動で行っています。
回転運動で行われているため、出力/重量比がレシプロエンジンに比較して優れていて、高い静粛性と低い振動を達成できています。
ただ・・・・独創的なアイデアとマツダ技術者の執念で改善はできたが、現在市販ロータリーエンジンはRX-8を最後に生産を中止してしまいました。
しかしロータリーの未来は明るい(と勝手に思っています)です。
最近、はやりの水素を燃料とする水素エンジンですが、これには2種類あって、燃料電池車と言って、水素と酸素をある特殊な膜を通すことで化学反応により電気を発電し、それを蓄電してモーターを動かす電気自動車に近いものと、水素を直接エンジン内で爆発させて動力とする、「ガソリンの代わりに水素を燃焼させる」に大別されます。
最近のエコカーが実はエコではないというのは
買い換えが前提の車作りだからです。
関連過去ブログ http://www.ezawajimuki.co.jp/blog/index.php?e=150
燃料電池車の膜の寿命とバッテリーの大幅な性能向上が無いと買い換え必須です。
その点マツダのロータリーは、開発当初(1961年くらい)は全く想定していなかった水素を燃料として爆発させる「水素エンジン」してして使用できる事がすばらしいのです。もちろん水素を燃焼させるので、排気ガスは水です。
マツダのSKYACTIVE ガソリンとディーゼルについては、モーターショーで技術に明るい営業?の方からお話を伺いましたが、マツダの本当にすごいところは燃焼技術というものに対して正攻法で取り組み、問題を解決する事だと思います。
ちなみにマツダは1991年ルマン24時間レースにおいて、まだマツダ以外達成していない日本車による優勝を達成しています。
レギュレーションの変更によりロータリー最後の年です。
当時、レースを見ていましたが、トヨタ、日産、海外勢がワークス体制で参戦している中、ピットも端の方でプライベーターじゃないのか?という体制でした。
コメントも他メーカーが「優勝を狙っています」というコメントに対し、「3台全て完走したいです。」という控えめなコメントでした。
でもマツダが本当にすごいのはここからです。
20年後・・・・フランスのルマン事務局から「マツダ787Bを歴代優勝車の一台としてルマン本戦前に走らせて欲しい・・・」というオファーが届く。
787Bはすでにエンジンは始動させられるが、サーキットを走らせるというレベルの車ではなかったのですがマツダは受諾しました。
壊れていた部品は全て作り直し、当時の新車の状態に作り上げルマンに持ち込みました。
ドライバーは当時3人だったのですが、最終ドライバーだったジョニーハーバートにドライブしてもらうことになりました。
優勝時、ジョニーハーバートはすでに壊れていた787Bを2位との差を詰められないように温存して走らせることに体力を消耗して、表彰台に上がっていません。
マツダは787Bをルマンの前座の為だけに、わざわざお金とエネルギーを掛けて完成品に仕上げ走らせるような会社です。
でもルマンに観戦に来るようなマニアはよく分かっていて、787Bが発する独特のロータリーサウンドに酔い、表彰台に上がったジョニーハーバートに温かい拍手を送りました。
という、全然宣伝にもならない事にものすごく頑張ってしまう会社だし、エンジンとは、エコとは何かを正攻法で考える会社・・・、
マツダデミオのカーオブザイヤーはこういう会社がとることができて大変嬉しく思います。
「そう言えば持っていますよねマツダ・・・」
「私のは2001年NB8C RSです・・・残念ながらロータリーではありません。でも787B復活はそのためだけに本が発売されてそれは買いました。超感動しました。」
個人的にもマツダ デミオ ディーゼルは今乗ってみたい車第1位です。
車に乗る、というよりは体験したいエンジンです。
最近の周辺でもエコカーに乗り換えるという人が多くなっています。
ただマツダSKYACTIVEは大手自動車メーカーとは全く違ったアプローチでエコに取り組んでいます。
ここでマツダSKYACTIVEの技術的な事を書き始めると膨大な記事になってしまいますのでやめます。
マツダは西ドイツバンケル博士とNSUtが開発したバンケルロータリーを1961年に技術提携し開発をスタートさせました。
ロータリーエンジンはローターとローターハウジングと中心がずれた位置のエキセントリックシャフトで構成されています。
ローターが回転することでハウジング内のエキセントリックシャフトを回す独創的な構造です。
吸気、圧縮、燃焼、排気の行程をローターの回転運動で行っています。
レシプロエンジンの場合は、同じ4行程を往復運動で行っています。
回転運動で行われているため、出力/重量比がレシプロエンジンに比較して優れていて、高い静粛性と低い振動を達成できています。
ただ・・・・独創的なアイデアとマツダ技術者の執念で改善はできたが、現在市販ロータリーエンジンはRX-8を最後に生産を中止してしまいました。
しかしロータリーの未来は明るい(と勝手に思っています)です。
最近、はやりの水素を燃料とする水素エンジンですが、これには2種類あって、燃料電池車と言って、水素と酸素をある特殊な膜を通すことで化学反応により電気を発電し、それを蓄電してモーターを動かす電気自動車に近いものと、水素を直接エンジン内で爆発させて動力とする、「ガソリンの代わりに水素を燃焼させる」に大別されます。
最近のエコカーが実はエコではないというのは
買い換えが前提の車作りだからです。
関連過去ブログ http://www.ezawajimuki.co.jp/blog/index.php?e=150
燃料電池車の膜の寿命とバッテリーの大幅な性能向上が無いと買い換え必須です。
その点マツダのロータリーは、開発当初(1961年くらい)は全く想定していなかった水素を燃料として爆発させる「水素エンジン」してして使用できる事がすばらしいのです。もちろん水素を燃焼させるので、排気ガスは水です。
マツダのSKYACTIVE ガソリンとディーゼルについては、モーターショーで技術に明るい営業?の方からお話を伺いましたが、マツダの本当にすごいところは燃焼技術というものに対して正攻法で取り組み、問題を解決する事だと思います。
ちなみにマツダは1991年ルマン24時間レースにおいて、まだマツダ以外達成していない日本車による優勝を達成しています。
レギュレーションの変更によりロータリー最後の年です。
当時、レースを見ていましたが、トヨタ、日産、海外勢がワークス体制で参戦している中、ピットも端の方でプライベーターじゃないのか?という体制でした。
コメントも他メーカーが「優勝を狙っています」というコメントに対し、「3台全て完走したいです。」という控えめなコメントでした。
でもマツダが本当にすごいのはここからです。
20年後・・・・フランスのルマン事務局から「マツダ787Bを歴代優勝車の一台としてルマン本戦前に走らせて欲しい・・・」というオファーが届く。
787Bはすでにエンジンは始動させられるが、サーキットを走らせるというレベルの車ではなかったのですがマツダは受諾しました。
壊れていた部品は全て作り直し、当時の新車の状態に作り上げルマンに持ち込みました。
ドライバーは当時3人だったのですが、最終ドライバーだったジョニーハーバートにドライブしてもらうことになりました。
優勝時、ジョニーハーバートはすでに壊れていた787Bを2位との差を詰められないように温存して走らせることに体力を消耗して、表彰台に上がっていません。
マツダは787Bをルマンの前座の為だけに、わざわざお金とエネルギーを掛けて完成品に仕上げ走らせるような会社です。
でもルマンに観戦に来るようなマニアはよく分かっていて、787Bが発する独特のロータリーサウンドに酔い、表彰台に上がったジョニーハーバートに温かい拍手を送りました。
という、全然宣伝にもならない事にものすごく頑張ってしまう会社だし、エンジンとは、エコとは何かを正攻法で考える会社・・・、
マツダデミオのカーオブザイヤーはこういう会社がとることができて大変嬉しく思います。
「そう言えば持っていますよねマツダ・・・」
「私のは2001年NB8C RSです・・・残念ながらロータリーではありません。でも787B復活はそのためだけに本が発売されてそれは買いました。超感動しました。」
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